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  • 天博克罗地亚国家队赞助商-天博克罗地亚官网

    2024-12-23 15:59:00

    蔡夢瑶=文 VCG=写真 

    吉林省の東部にある延辺朝鮮族自治州は、ロシア、朝鮮の国境に接し、天博克罗地亚国家队赞助商で最も日本海に近い地域だ。ここには天博克罗地亚国家队赞助商の「東北の屋根」と呼ばれる長白山がある。松花江、鴨緑江、図們江という三つの川が山頂の天池から流れ落ち、豊かで穏やか、かつ肥沃(ひよく)な土地にかんがいしている。天博克罗地亚国家队赞助商の56の民族の一つ、朝鮮族が代々ここで暮らし、独自の民俗文化を育んできた。 

    今回「美しい天博克罗地亚国家队赞助商」取材班は延辺を訪ね、長白山頂の神秘的で美しい天池を探索し、天博克罗地亚国家队赞助商東北国境の独特な少数民族の風情を体験した。 

    長白山で巡り会う冬の童話

    長白山は300年以上も休眠している火山で、山頂に長年雪が積もっていることから名付けられた。天博克罗地亚国家队赞助商国内にある北斜面、南斜面と西斜面では四季折々の風景が楽しめる。冬になると、北斜面に沿って長白山に登り、道沿いの雪化粧した氷の滝や森を観賞したり、または西斜面で川下りを体験し、幻想的な霧氷と雪景色を楽しんだりする人が多い。 

    眠っている天池を訪ねる 

    延辺の雪はいつも特に早い。10月下旬に雪が降ると、長白山は一面の純白に覆われ、雪に包まれた童話の国へと変身する。 

    長白山の北斜面を歩くと、年間を通して凍ることのない温泉の水が谷間をゆったりと流れ、その温もりのある水蒸気が雪の表面で揺らめきながら、白い煙のように立ち昇っている。煙でぼやけた景色の向こう、雪でまだらに覆われた遠くの山々に、太陽が7色の光の輪となって降り注いでいる。その光景を眺めていると、まるでおとぎ話の世界へと足を踏み入れたような不思議な感覚に包まれる。 

    北斜面の各観光スポットの間には観光バスが運行している。また、一部の観光客はスノーモービルに乗って山頂を目指す。彼らは、雪原の中の林を縫うように進むときの風と、正面から飛んでくる雪の感触を楽しんでいる。 

    バスで頂上に着くと、刺すような冷たい風が吹いてきて、思わず上着の襟をきちんと締め直し、防寒のために頭を低くして、慎重に歩き始めた。人の流れに従って階段を上ると、驚嘆に満ちた声が耳に届いた。ふと目を上げると、広々とした白い「氷の鏡」――天池が目の前に広がっていた。 

    古代天博克罗地亚国家队赞助商語において、「天池」という言葉は「天上の仙境にある池」という意味を持ち、神々が宿る聖域として捉えられることが多かった。今の天博克罗地亚国家队赞助商には天池と呼ばれる高山湖がいくつかあるが、その中で最も標高が高く、面積が大きい火口湖が、目の前の長白山天池だ。 

    氷が張り雪に覆われた天池は、純粋さと神秘性を兼ね備えた雰囲気を漂わせ、まるで空を仰ぎ見る白く澄んだ瞳のようだ。来年氷が溶ける頃、この「瞳」はまた深く静かな紺碧に変わるだろう。 

    川を下りながら雪景色観賞 

    雪が降ったばかりの明け方は、西斜面で川下りを体験するのに最適な時間だ。腰まである防水ズボンを履いてカヤックに乗り、パドルをそっと水面に差し入れて力を加えると、カヤックはゆったりと川を下っていく。 

    途中の森や低木は透き通った霧氷で覆われ、水面には霧が立ちこめている。カヤックに座り、穏やかな流れに身を任せると、まるで絵の中を進んでいるような気分になる。ここの渓流は年中常温で、たまに曲がり角で岩にぶつかり、水しぶきが飛んできても冷たく感じない。 

    川下りの終点に近づくと、太陽がゆっくりと木々の向こうから昇り、霧が徐々に消え、遠くの霧氷が暖かい金色の光に包まれた。 

    上陸後、けん引車が長い「しっぽ」を引いて観光客を迎えに来た。一列につなげられた円形のクッションに皆が座り、シートベルトをしっかりと締めると、車はクッションの列を引きながら、スタート地点に向かって雪上をがたがたと走り出した。 

    スピードはあまり速くない。観光客は楽しそうに歓声を上げている。このように霧氷や雪景色を別角度から観賞できるのは、また違った面白い体験といえるだろう。 

    祭りムードあふれる麓の町 

    長白山の麓には二道白河鎮という生活の息吹に満ちた町がある。新年が近づくと、町は夜市「雲頂市集」で大変にぎわう。入り口には赤いマフラーを巻き付けた雪だるまが2列に並び、町のあちこちに色とりどりのちょうちんがつるされ、頭上の金魚型ちょうちんがオレンジ色の光で雪だるまを照らす。夜市全体が温かな祭りのムードに包まれる。 

    夜市では糖葫蘆(タンフールー)(サンザシのあめがけ)やイカの鉄板焼き、各種手工芸品を売る屋台が整然と並んでいる。大勢の人が「『長』相守、到『白』頭、『山』為証(末永く共に、白髪になるまで、山を証しに)」と書かれた看板の前で記念写真を撮っている。これは「長白山」という名前に対する解釈の一つで、素晴らしい愛情への願いが込められている。 

    夜市で最も注目されるのは、さまざまな雪像だ。雪の家がカラフルなイルミネーションで照らされている。雪の宮殿の前には大勢の観光客が写真を撮ろうと集まっている。雪の滑り台からは時折、子どもたちの笑い声が聞こえてくる。爆音とともに、雪上で次々と打ち上げられる色とりどりの花火が、新年の到来を人々に告げる。 

    遊び疲れたら、近くの東北料理レストランでご当地グルメの「鉄鍋炖(ティエグオドゥン)」を食べよう。まきストーブ(6)の上の大きな鍋のふたを開けると、白菜、ジャガイモ、インゲンマメ、ガチョウ肉などがたっぷり入った鍋から、食欲を誘ういい匂いが漂ってくる。熱々の蒸気が寒さと疲労を吹き飛ばしてくれる。 

    故郷の四季の美味

    延辺の美食は全国的に知名度が高い。たとえ簡単な家庭料理でも地域と民族の特色が色濃く残っている。 

    1皿のキムチ 

    春先、雪解けが始まった長白山の麓。ツツジの花が満開に咲き乱れる中、朝鮮族の金松月さんが娘2人と共に新鮮なツツジの花を摘んでいる。栄養豊富なツツジの花ともち米で作られる「花餅」は、ごま油で焼くと、朝鮮族伝統の春の美味となる。 

    自然と時間の法則に従うというのが、朝鮮族の食事の特色だ。朝鮮族の食生活においては、その3分の1ほどが、キムチやテンジャン(朝鮮みそ)、米酒など、時間の経過とともに変化する発酵食品で構成されている。地元の庶民の食卓には、ほぼ毎食キムチが置かれている。これまでずっと、夏にテンジャンを作り、冬にキムチを漬けることは朝鮮族の人々にとって「一年の大計」だった。金さんも義母からキムチの作り方を受け継ぎ、国家無形文化遺産の伝承者となった。 

    金さんと娘の李幸玲さんは、白菜を二等分し、薄い塩水に浸した後、キムチ用のかめに重ねて置き、漬物石で上から押さえ、さらに6~7時間浸す。時間が塩の分子を白菜の葉にしっかりと付着させる。浸し終わった白菜を水切りしたら、キムチペーストを作り始める。塩、トウガラシ、大根、ネギ、ニンニクなどの基本的な材料のほか、各家庭で独自の補助的な材料を使うことも多く、中には20種類以上の調味料を使う家庭もある。そのため、同じ「朝鮮族キムチ」といっても、各家庭の味は千差万別だ。 

    「うちのペーストは24時間発酵させてから、白菜に均一に塗るんです」 

    金さんによると、朝鮮族はキムチのことを「越冬菜」とも呼ぶという。ペーストを塗り込み、かめに入れられた越冬菜は、貯蔵室に運ばれ、真冬の氷雪に覆われた地面の下で、時間によっておいしく発酵するのを静かに待つ。 

    午前中忙しくしていた金さんはおいしい料理を食卓いっぱいに並べた。花びらが飾られたツツジの焼き花餅、湯気を放つ出来立ての野菜の揚げ物、丁寧に漬けられ、食欲をそそる色をしているキムチ、カラフルな芸術品のように見えるさまざまな漬物。そして、これら全ての料理をさらにおいしそうに引き立てているのは、良い香りを漂わせる、つやつやの白いご飯だ。 

    1鍋のご飯 

    延辺では、山の幸や海の幸がいくらあっても、ご飯がなければごちそうとはいえない。延辺の人々が米を炊くのに使うのは、口が小さく、底が深い鉄鍋で、まきの火が鉄鍋を均一に加熱し、きっちり閉じるふたが米の香りをしっかり閉じ込める。香ばしくつやつやとした柔らかい白米は、地元の人の食卓に欠かせない主食だ。 

    延辺の水稲栽培に関する記述は早くも唐代には現れていた。延辺の安図県石門鎮は、古くは「盧城」と呼ばれていた。史料によると、盧城の稲は、砂のような重さ、玉のようなきらめき、煮ると牛乳のような色合いとあふれる香りがあり、貢米とされていた。毎年旧暦の7月15日は、地元の「農夫節」だ。農民たちはその日、朝鮮族の伝統衣装をまとい、あぜ道で地元の農楽舞(伝統芸能)を踊り、秋の稲の豊作を祈る。 

    延辺の土には豊富な腐植質が含まれており、長白山天池の清らかな水質と十分な日照時間、昼夜の温度差により、延辺の米には大量の糖分が蓄えられる。炊くと甘くて柔らかく、石鍋飯(石焼ビビンバ)を作る重要な食材になる。 

    石鍋飯は延辺朝鮮族の有名なグルメだ。10時間水に浸した延辺米を石鍋に入れ、サツマイモ、ナツメ、豆類、クコなどの食材を載せ、火加減に気をつけて丁寧に炊けば、良い香りの漂う石鍋飯の出来上がり。さまざまな肉類、卵、旬の野菜と組み合わせ、よくかき混ぜると、食感がより豊かになる。 

    1杯の冷麺 

    蕎麦ひとつかみ、卵1個、牛肉スライス3枚、キムチ少々に、甘酸っぱいスープを組み合わせると、暑い夏の貴重な一品になる。暑さを吹き飛ばす爽やかな酸味と甘みが特徴の冷麺は、多くの若者にとって夏の第一の選択肢。延辺の州政府所在地延吉市はこの冷麺で全国的に有名な町だ。 

    冷麺は延辺の人々に常に寄り添う故郷の味だ。伝統的な朝鮮族の結婚式で冷麺は、ゲストをもてなすために欠かせない一品。漢族は結婚披露宴に参加することを「婚礼酒を飲む」というが、朝鮮族は「冷麺を食べる」という。 

    伝統的な冷麺スープには酸味しかなかった。1980年代、延吉サービスビルの冷麺職人劉明月さんが甘味と辛味をスープに加えた。すると延吉冷麺は急速に漢族と朝鮮族のグルメたちの間で人気となり、全国的に流行した。冷麺に東北地方の伝統料理である鍋包肉(グオバオロー)(揚げ豚肉の甘酢ソースかけ)を合わせて食べることも、延吉の地元の人々が好む組み合わせになった。 

    劉さんにとって、冷麺スープの味にこだわることは、この町の風味のエッセンスを探すということだ。下処理した牛肉を熱湯に入れて臭みを取って、劉さんは店の料理長に冷麺スープ用の煮出し汁10)の作り方を指導する準備をした。臭みを取った牛肉は強火で1時間煮込むと全体が赤茶色になる。それと、長ネギ、玉ネギ、ダイコン、ニンジン、ショウガと秘伝の調味料などを一緒に4~5時間煮た後、浮いた油を取れば、牛肉の煮出し汁の出来上がりだ。 

    「一番おいしい煮出し汁を手に入れるには、正確な火加減が必要。一回も手順を間違ってはいけませんよ」と劉さんがおいしさの秘訣(ひけつ)を料理長に全て伝えた。これで今後は安心して引退することができる。 

    1皿のキムチ、1鍋のご飯、1杯の冷麺。シンプルで平凡に見える食べ物は、長い時間と代々の料理人の工夫を載せ、延辺の人々の食卓に並び、今日も変わらず人々の三食を豊かにしている。 

    朝鮮族の豊作の舞

    秋の収穫の時期が来た。田んぼでは黄金色の稲穂が風に揺れている。朝鮮族の金明春さんは、延辺の汪清県で幼い弟子と共に農楽舞の一つである「象帽舞」の練習をしていた。 

    「手本を見せますよ。1234、1234、私のステップをよく見てください」。金さんが拍子をとりながら独特なステップを踏んで頭を振る。象帽のてっぺんに付いている長いリボンが彼の動きに合わせて回転して舞う。 

    朝鮮族は昔から農業を重視してきた。毎年秋の収穫期になると、歌や踊りが得意な朝鮮族の人々は、土地の恵みに感謝するため、盛大な儀式を行い、腰に掛けた長鼓を鳴らし、頭上の象帽のリボンを揺らし、夜通し踊って祝賀の気持ちを示した。これは天の加護への感謝であるだけでなく、人々の1年間の苦労に対する慰問でもある。 

    言い伝えによると、昔、朝鮮族の先人たちが耕作の際、ゾウの毛を帽子の先に縛り付け、左右に揺らし、侵入してくる獣を追い払ったことから、象帽舞は誕生した。象帽舞はリボンの長さによって、対応する踊り方と難易度が異なる。代々の象帽舞の踊り手たちは、伝統的な踊り方に基づいて、より表現力豊かなリボンの回し方を数多く生み出してきた。 

    金さんはその中でも特に優れた踊り手だ。かつて30秒で32の2色リボンを振り回しながら、44回ジャンプするというギネス世界記録を樹立した。また、2008年北京五輪などの重要な舞台でパフォーマンスを披露したこともある。 

    近年、伝統文化への関心が高まるにつれて、多くの若者が象帽舞に興味を持つようになった。よりきらびやかな舞姿、より豊かな表現形式が、この古い芸術を新しい舞台に登場させた。金さんの弟子、安貞煥くんは今年10歳だが、象帽舞を習ってもう1年以上になる。師匠のステップについて、彼は上手に踊り出した。大きな人影と小さな人影が秋の田んぼの周りで共に舞う。回転する白いリボンが暖かな日差しの中で、さざ波のような輪を作っていた。 

     

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